かっこつけ

いついかなる時もPLの目的はそこにある、と言ってもいいぐらい、「かっこつけること」は大事なことだと思います。
ヒロイックと言い換えてもいいですが、クライマックスシーンでNPCを説得するなり自説をぶちかましてぶっ殺すなりすることです。
最近、PLの人の意見を見ていて思うのは、「いいセリフが思いつかない」とか、そういう理由で説得を放棄してることがあるということです。
ちょっと待てと。お前そこに正座しろと。そう思います。
いいセリフ? 誰にとってのいいセリフでしょう。自分にとって? 相手にとって?
それとも、ストーリー全体の流れにとって?
しかも、自分が思いついたセリフに自分でダメ出しをして自分で却下するとはどういう了見なんでしょう? 言ってもいないのにかっこいいだの悪いだのわかるものでしょうか。回りの人はあなたと同じ考えを持っているんでしょうか。
なにがやりたくてTRPGやってるんですか? と。なにがしたくてPLやってるんですか? と。
かっこよくなきゃいけない。それはわかります。そうして欲しいとも思います。
でも、常に、いついかなる時もかっこいいキャラなんてものがいたとして、それはかっこいいんですか? ファンタジー世界の白馬の王子様よろしく、ヒロインのピンチに駆けつけて、権力と財力に物を言わせて問題を解決して、最後はヒロインと結婚してめでたしめでたし、そういうことがしたいんですか?
キャラによって目的は異なるでしょう。そういうキャラがやりたい人もいるかもしれない。しかし実際のキャラの目的はそうは見えないのに、そういうものを目指しているかのごとき言動が見える。
なんか忘れてませんか? そのキャラでやりたいことってなんですか?
成長物語がやりたいキャラが徹頭徹尾かっこいい、なんてのはキャラクター造形として正しいですか?
理想を追うのは大事ですが、理想に囚われて行動する前に行動をやめるようなことだけはやめて欲しいと思います。はっきり言って萎えます。勇気が必要なことかもしれませんが、やって失敗してから後悔してください。やらずに後悔されるのは一番納得できません。
セッションは共同作業ってこと、忘れないでください。