オフィシャルではできないことをやる

いまオリジナルでやってる「GURPSの簡略化(=抽象化レベルの底上げ)」のような、「オフィシャルでこれをサポートしたらまずいよなあ」というようなことは、個人、あるいは同人だからこそできるんじゃないだろうか、とふと思った。
例えば私は、一番最初にされた和訳のシャドウランを、「TRPGは知ってるけどあんまり面倒なルールをやりこむつもりのない人たち」にはどうにも普及させられないなあ、なんてことを思っていたんですが、いま思い返せば、そういう人向けにハウスルール化してやればよかっただけなんですよね。
そういうハウスルール対応ができるのがTRPGのよいところ、だとは思うんですが、しかし部外者、例えばシャドウランなら「シャドウランがやりたくてサークルに入ってくる人」にしてみれば、ハウスルールでがちがちに変更されまくったまったくシャドウランとは思えないものしかそこにはないわけで。
要は輪が広がらないと。それはそれでいいんですが、やっぱり遊び続けるにはその辺が微妙になるよなあ、という頭は当然あるわけです。


GURPSの基本システムの合理性と、エンゼルギアのようなロールプレイ重視だけどロールプレイ重視しすぎてシステムレベルでゲームとして破綻してる演劇性(と言うと語弊がありますが)を、うまいこと融合させられないかなあ、と考えてます。
私どうも、アルシャードみたいな「セッションで一回だけ使える必殺技」みたいなのがあるシステムはあんまり好かないんですよね。古いタイプなんだろうなあ、と自覚はしてるんですが。でもFEAR的なあの割り切った派手さの追求は好きなので、折衷案を。
折衷案の一番の問題は、落としどころを間違うと中途半端になってつまらない、ってことですが。