流通の形

あれ、このタイプのエントリって、どのURLにTB飛ばすんだっけ、とか思ってまあいいやリンクだけで、と流してる私です。

同人TRPGの流通について - まりおんのらんだむと〜く+
http://d.hatena.ne.jp/mallion/20071026/p3

私は流通自体は「オンラインでダウンロード(あるいはP2Pネットワーク)」としか考えてないので、若干リンク先の記事とは主旨が異なりますが、概ね、オンラインビジネス(とあえて言い切りますが)の場合、「収益モデルをどのように設定するのか」が常に(ショップ側の)課題になると思います。その辺の一次回答は、昨日のエントリで提示はしていますけども。
各種の無料サービスは、大体が広告収入で賄うモデルですが、TRPGの場合、そこまで広告能力のある「企業」が、まずもっていない、と思ってます。かつ、同人系のを積極的に取り上げようとするなら、そこからの広告収入も期待できるはずがありません。
なので、ショップの機能自体は、流通を管理したり支援したりする上で最低限のものにして、経費を極力削減した上で、データ実体すら外部アプリケーション(BitTorrentとか)に丸投げしちゃうとかを考えてます。そうすると、ユーザからの積極的な投資・投げ銭システムにしないと、利用者の利益そのものが確保できなくなります。*1 *2
「管理できないものは管理しない」という思想も根底にあって、デジタルデータの配布制限という、DRMとかが関わってくるような、つまり余分に管理コストがかかるような仕組みは採用しづらい、というのが上記の通り、前提としてあるので、コピーを制御することなくデメリットを減らし、メリットを得るためにはどうすればいいのか、という点からの投資システムの考案でした。*3
「ユーザのモチベーションが提供側のモチベーションに直結するシステム」であれば、一部の人だけが投資し、その他の人がフリーライダー化してしまうと、全体としてのモチベーションが低下します。それはシステムとしての破綻を招くので、月額利用料による「投資の義務化」を付加したり、という対策を考えているわけです。
ところどころ論理が飛躍してるのは、ただの思いつきで書いてるからですが、とどのつまりこう考えているわけです。「なんか便利にならんもんかなー」と考えてるだけで便利になるなんてことはない、ってことです。そのために私はこうしてアイディアを公開してますけども、全般的な反応からすると、「それは無理じゃね?」って感触なので、やっぱこれは無理かなーと思うんですが、このアイディアがいつどこでどのような形で(直接・間接を問わず)TRPG業界にとっての益になるかはわからないので、とりあえず出しています。
ま、ネタのダダ漏れをやりすぎると、認知限界の問題にぶち当たって、情報の取捨選択が出来なくなる状況に追い込まれていきますが、それはそれとして。
ユーザがそれほど無理をせずに、使いやすいようにシステムを使って、そのためにまあ幾許かの投資をしていれば、なんか自然とよい方向になっていく、というような「システムからのアプローチ」も含めて、このビジネスアイディア(あくまでもビジネス前提です)をだらだら流してます。

*1:かつてのwikipedia投げ銭歓迎だったなあ、なんてことを思い出したりしつつ

*2:利用者が自らの利益を確保するためには積極的な投資こそが必要だ、という認識を持てるようになれば、素敵だなあ、なんて理想も含んでます

*3:そもそもルールブックなんて高いものは、「持ってる人のを回し読みする」ことも多いと思うので、それって無料閲覧とどう違うのん? とかも思わないでもないです