すごく遠まわしにコメント

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://f.hatena.ne.jp/boukoku_db/20061221014542


の、id:gensouyugiさんのコメントへのコメント*1


> なんとなくわかりやすい。でも、じゃあTRPGはどうすればいいのかがわからない。


私の勝手な解釈ですが、ブックマーク対象の記事は「TRPGは合意ゲームである」という結論だと思ってます。
というのは、「(決定された物理世界の現象を前提として)それをどう解釈し、ストーリーとして成立させていくか」が「ひぐらしのなく頃に」のゲーム性だっただろうし、そういう部分を強く意識しているだろう、と思うからです。
それは半分ぐらい正解(というか正確)だと思ってます。今回予告やハンドアウトによって、「すでに用意されている出来事」が公示され、キャラクターはそれに併せてメイキングされたり、ロールされたりするのがいわゆるFEAR型システムだと思うからです。*2
「卓における合意事項」としての「決定された物理世界の現象」を用意しておくことによって、合意形成に至るプロセスをいくつか省略し、(いわゆる素人でも)ストーリーメイキングを楽しめるようにした、という方向性が昨今のTRPGの流行じゃないでしょうか。*3
その辺がいわゆる「ラノベ指向」に近いのかなあ、と思いますが、ラノベと俗称される小説については私はほとんど読んだことがないので、単なる偏見によるレッテル貼りです。*4


で、どうするか、というのは、TRPGの遊び方の話ですから、みんなが「こうしなければならない」なんて遊び方を提示する以外には解決方法なんてないだろうし、それはもうTRPGではないと思うので、あんまり考えても答えはないんじゃないかなとか。なんてことをちょっと思ったのでした。

*1:うちを見てもらえてるだろうという勝手な前提

*2:残念ながら私はそういう遊び方をしたことはなく、キャラクターありきでシナリオを作ったりするので、実感としては乏しいところがありますが

*3:ま、これは遊び方の話でしかありませんが

*4:余談ですが、ラノベばかり読んでいる人って、どうしてそれがラノベだとわかるんでしょう。ラノベではないものとの比較をどうやってしているのか、奇妙に興味があります。単なる出版戦略に乗っかってるだけ(そういうジャンルとして認識しているだけ)なのかもしれませんが

コメントへのコメントへのコメントへのコメント

http://blog.livedoor.jp/gensoyugi/archives/50663848.html


こちらでコメントいただいたので。
コメント欄でレスさせていただこうと思ったんですが、長すぎると怒られたので、こちらでレス+トラックバックさせていただきます。


以下コメントで書いてた内容。


いつもブックマーク利用させていただいてます。あんまりあちこち見て回ったりしないんで、マメにチェックしている方(+チェックしていただいている方)のは遠慮なく利用させていただいています。
それはさておき。


私は自分がコンベンションにも参加していないし、いろいろなシステムを触ってもいないんで、非主流派としての自覚があり、流行とか言いつつ実際になにがどう流行ってるのかとかあんまり把握してません。なので主観を前面に押し出したほうがよかろう(そもそも主観範囲内でしか知らないんだから)とああいう文章の書き方になってます。


運営者として、という部分では私も考える部分はあるんですが(オンラインサークルやってますから)、別にニッチな部分の受けを狙ったところで、そういうのが好きな人が集まるだけだろうし、そうすることで短期的な集客効果を望めたとしても、長期的に維持していくのにコストが必要になってきたら本末転倒だよなーと思うので、私自身は、あれこれ手を出すということはしないでいるつもりです。
その分、サークルにいろんな人が集まった時に、それを受け入れるキャパシティが欲しいなあ、と思っていろいろ考えたりはしてるんですが、あんまり先方がこちらほど考えてないことが多いように思えちゃうと、趣味のギャップの埋めようのなさばっかり感じられて厳しいな、と思います。思ったこともあります。


で、本題(?)。ラノベ指向とTRPGについて。
システム的な共通項があるから、不可分とは言わないまでも親和性が高い分、両者を趣味とする人が集まるというのは、なるほどなあ、と思いました。
でも、ライトノベルを「キャラクター小説」としちゃうと、「アーサー王物語」とか「ファウスト」とかいう古典小説って、人物に焦点当ててるんじゃないかなあ、とへそ曲がりの私は思ってしまうわけで*1
まあライトノベルの定義は各々の心の中に……というのが定説のようなので、それこそTRPGみたいなもんだよなーと思ったりしたのでした。


いちゃもんつけるようなコメントに丁寧な回答いただきましてありがとうございます。今後もなにか思うことがありましたら相変わらずのコメントをつけさせていただくかもしれませんが、その際はご容赦いただければと思います。

*1:冗談ですよ