ひとつのシステムを使い続けること

久しぶりにTRPGネタです。ええ。ここはエンゼルギアをやってる人の妄想を書き記すブログですので、久しぶりでもいいのです。(前置き)


あえて書き記すまでもなく、ここ十ヶ月ほど、エンゼルギアだけやってます。他のシステムはさっぱり遊んでません*1
昔は妖魔夜行にはまっていましたが、その頃も妖魔夜行だけやる、というスタイルではありませんでした。あの頃はオリジナルが好きだったので、妖魔夜行やったりファンタジーやったりサイバーパンク*2やったりしてたものです。
去年末あたりにエンゼルギアを始めて、それ以降はずっとこれ一本です。なぜか、というほど理由があるわけでもないんですが、気がつけばそうなっていたというのが正直なところ。
最初、現在のサークル*3を始めた頃、ナイトウィザードもやろうね、というような話が出ていました。そしてやる気もありました。
あったんですが、まず作ったチャットソフトがエンゼルギア対応だったんですね。気がつけばエンゼルギアのチャットソフトしか作ってませんし、更新してません。
まあ、そういうのは外周の理由なので比較的どうでもいいことなんですが、なんだかんだいって、エンゼルギアをやり続ける環境になって、もうすぐ一年になろうとしてます。


ここのところ、五週ほど連続してGMをやっていて、これは好みの問題で、私はGMやるのが好きなので望むところなんですけども、五週連続でやってもネタが尽きないのです。これはなかなか驚異的だな、と振り返ってしみじみ思うわけです。
最近は2PCセッションばかりであり、以前ほどシナリオを事前に作りこんでおくことがなくなりましたが、GMをしている上での充実感は、決して以前には劣らない、どころか以前よりも充実している感覚すらあります。
それは、2PCという、非常に濃いストーリーテリングを要求し実現する環境でセッションをしているからかもしれない。実際、半分ぐらいはそうなんだろうと思います。人数が増えれば増えるほど、オンラインセッションでは露出が減りやすく、また、その挽回も難しいですが、2PCだとこれらの危険があまりありません。*4
そしてまた、一つのシステムをやり続けることによって、その世界観を深く理解し、即座にイメージをシナリオに連結し、また、セッション中に湧いたイメージに理屈をつけて、論理的に破綻しないアドリブが可能になっていることが充実感の理由になっているように思います。
たとえば先日プレイした『マリア様がみてる』では、私の中に浮かんだ初期イメージは「卵から生まれる女の子」でした*5。これだけを取り上げればエンゼルギアとまったく関係ありませんが、気がつけばこれが一つのセッションになるほど、バックエンドのストーリーがすらすらと出てくるのです。


そうして、一つのシステムを使い続けることにより得られるもの、があるように思います。もちろん他のシステムを並行して遊ぶことによって得られるものもあるでしょう。しかし時間的な余裕が限られている以上、なにもかもを中途半端に遊ぶのは性に合わないのです。
おそらく、エンゼルギアと並行してナイトウィザードを遊んでいたら、同人誌を作ろう、なんてことは思わなかっただろうし、毎週GMをやろう、とも特には思わなかったと思います。
やりたいと思ったことを即座に反映させることができる。一つのシステムをやり続けることによって、そういった効果が得られるんじゃないかなと、最近思います。

*1:買ってはいます。読んでませんが

*2:というより菊池秀行

*3:原罪証明書の母体の想夢楼のほう

*4:その分、滑ったらリカバリできませんが

*5:このイメージを誘発したのはたしか「猫の卵」という単語