マスタリングの特色

ええ、TRPGネタはしばらく書かないとか言っておきながらこれですが。


昨日、IRCでちょっと話題になったネタがありまして。
主催(id:stels)の人のマスタリングはいまいち盛り上がりに欠ける部分がある、というような話題が出ました。同人誌用シナリオのテストプレイに対する感想だったと思います。
これは私の感想ですが、主催はシステム的にシナリオを構築し、マスタリングするために、すべてがパーツ化してしまう傾向が強いところがあります。なので、オープニングも、ミドルも、クライマックスも、エンディングも、ストーリーとしての調和は取れているんですが、凹凸には欠けることがあります。
要は優等生的なんだと思います。全部のバランスがいいから特色が出てこない、というような。
それはそれで、そういうマスタリングなんだし、いいも悪いもないことだと思います。要は「その上でいかに遊ぶか(楽しむか)」という話でしかないので。
なので、提案として、主催のセッションの時は「見せ場(盛り上がり)は自分で作る」ようにすると、より楽しめると思います。私がヴァンで参加したセッションとかは、そんな感じだったので。
「煮えシチュエーションは作ってくれるけど煮えさせてくれない」と言ってもいいかと思いますが、如何様にして煮えるかをGMが強要しない、と考えれば、特徴ある優れたマスタリングだと思います。


というような感じで、他人のマスタリングを偉そうに評価したりする私ですけども、自分自身のマスタリングがどういう色なのかはよくわかってません。
シナリオ上で意識しているのは「PCに合わせてシナリオを構築する」ということと、「アドリブを効かせても矛盾が出ないように背景情報を埋めておく」ということです。この辺が出来すぎると予定調和になりすぎて盛り下がるんですが……
セッション中は、趣味のSS書きで培った情景描写技術を出来るだけ使うようにする、といったところでしょうか。


まあ細かいことを言えばきりがないんですが、なんであれ、「自分がやりたいと思ったことを誉めてもらえる」とすんげー嬉しいですよね、と。思うわけです。
いいなあ、と思ったことがあるなら、そういうのは些細なことでも伝えていければな、と思います。モチベーションはそういうところから育まれるものだと思うので。