TRPGの競合について

screw pile driver - 消費するものとメタなもの。
http://d.hatena.ne.jp/Vr6ubqg/20070920/p2

私の視点からすると、「パクリ的なものが有象無象に発生してよいものが生き残っていく(淘汰されていく)」のが繁盛してる産業の基本だと思うので、競合については、別段、固有名詞を持った何かを対象にしなくても、概念的なレベルで問題ないと思ってます。
電源系だと、ジャンル的に「RPGジャンルのゲームタイトルはこんだけあった、その中で売れたのはこれだった」「シューティングジャンルのゲームタイトルはこんだけあった、その中で売れたのはこれだった」みたいな形で食いつぶしあいが発生し、淘汰され、売れるものだけが残っていく、わけですけども、TRPGはそこまでタイトルに幅がなくて、かつ、ジャンルが明快ではないので、「ソードワールド」と「アルシャード」は、いちおう「ファンタジー」という括りで括れるけれど、括ったところで意味がないし、競合もしない、という考えです。別の遊び方をする別のシステム、なので、RPGとシューティングぐらい、実際には分離していると思える、と言うのがわかりやすいかもしれません。
「両方のルールブックを持っている人が多い」というのは、「それ以外にもタイトルがある状況で、それらが選ばれた」という状況であれば、競合の結果と見ることもできますが、現状、そんなにタイトルあるんだろうか? というのも、実感として疑問に思っています。


もちろん私はあんまり外に出て行かないタイプなので、コンベンションとかではあれこれ遊ばれてるのかもしれませんけども、ネット上のウォッチ範囲では、あんまり見かけないし、ロードスとかはまあ、競合の結果消えていったタイトルに入るのかなあ、なんて思いますけども、競合の結果というよりはサポートとか新作が出ないとかで新鮮じゃなくなっただけ(もちろんサポートが継続するには売れてなきゃいけないわけですが、ロードスが売れなかった、ということもないと思うので)というのもあると思うので、線引きもしづらいんですけども。
ま、TRPGの大概のタイトルのシステム完成度自体があまり高くない、あるいはあまり高くない時代を経てきて、あまり継続的に遊びたいと思えるシステムがなかっただけのような気もしますけど、これからは長く遊べるようなシステムが出てくる、のかもしれません。そうなると改版という作業が大事なのかもなあ、と全然本題から逸れた結論に到達したり。
そもそも「みんな」が「長く」「楽しめる」ようなシステムなんて、本当に存在するのかなあ、って話でもあるんですが。


追記
なんか書こうと思ってたことの周辺をふらふら周遊するだけの文章になってるので、まとめられそうだったら別途まとめます。
なんかこれは違う。