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角川、BitTorrent日本法人に約10億円出資 動画配信を来年スタート - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/22/news105.html

WIRED VISION / Listening Post / 「お布施方式」ダウンロード販売:成果は?
http://wiredvision.jp/blog/listeningpost/200710/20071022140451.php

TRPGの同人ルールとかは、こういうやり方で出来れば広まりやすくなるんじゃないかなあ、なんて思ったりしてる。
問題点は当然あって、「著作者へのお布施が簡単にできる仕組みが必要」だったり、「利用者が電子データのルールブックを活用できなければならない」とかがあったりする。この場合、印刷不可は向かないだろうから、ヘッダかフッダの領域に、著作者の明示と購入モデルについての説明への誘導とかが必要になるかな。
で、あざといやり方というか、ある程度の利益確保を考えるなら、基本ルールブックは採算割れぐらいの覚悟でP2Pで流して、サプリメントとかの拡張要素を従来通りの紙の本とかで配布する、なんてスタイルが採れそう。もちろんこれはユーザの反発を招く可能性がとても高い(入手性が著しく悪化するから)から、選択肢としては難しいけれど。


ただ、オンラインビジネスとして考えた場合、たしか同人系だとダウンロードサイトとかがあったと思うんだけど、あんな感じで、幾許かの手数料と引き換えに、オンラインショップで同人TRPGを掲載して(窓口はそうなるにしても、データ配布はwebサイトに限らない)、ユーザはそのショップでクレジットを買ったりすれば、そのショップに登録している著作者への振込みが出来る、みたいな仕組みが考えられないかな。ユーザはショップに対して資金をプールして、気に入ったルールがあれば、著作者への振込みを指示する、という仕組み。
ルールごとに、最低金額とか、決めたきゃ決めればいいし(あんまり意味はないけど)、著作者への振込みは一定期間(一ヶ月間とかね)に一定額以上が溜まった場合、振込みする、という形式にすれば、無駄な手数料も発生しないし。


なんでいきなり同人TRPGについて考えてるかというと、SNEとFEAR以外に、そうした頒布能力のあるところが思い当たらないから。たぶん知らないだけなんだろうけど、私が知らない時点で、そうした(あえて分類しちゃうけど)マイナーなTRPGメーカは、競争力において差をつけられてる、ともいえるわけで。
雨後の竹の子のように、乱立すればいい、ってもんでもないけれど、少なくとも市場規模を広げて切磋琢磨するには、そういう仕組みも必要なんじゃないかな、と思ったりするわけです。
印刷の手間も省かれるし、版上げしたりエラッタ情報を反映した最新版の配布も簡単になるし、初期ユーザが不完全なルールブックに縛られることもなくなるから、ユーザにも著作者にもメリットあるシステムになると思うんだけどなあ。


追記
なによりも、ルールブックを読んでから買うことができる、って仕組み、欲しいと思いません?