革新の余地

より丸く表現するのであれば、変化の余地、でもいいです。
それはつまり、固定されていない、ということです。物質の状態で例えるなら、液体のように容易に形を変えられる状態だからこそ、変化が生まれる、とも言えます。
それを人間の価値観に敷衍した場合、価値観がきちんと構成されている人ほど、変化の余地は少ない、ということになります。価値観が固くなっている、ということです。
しかし、価値観が固まっていない状態というのは、個人の状態としてみれば、不安定な状態です。状況に対処しようにも、判断基準を持てない、あるいは判断基準が右往左往する、ということになるからです。
不安定な余裕を受け入れるか、安定的な頑固さに定住するか、ということではあるんですが。どちらがいい、というものでもないんでしょう。
もちろん、時々に応じて人の価値観はぐにゃぐにゃ硬度が変わったりするので、どんな人でも固い時もあれば柔らかい時もあります。でもまあ、思考の硬直、発想の停滞というのは、硬度が高い時なんだろーな、と思います。