「葛藤重視」に関するすれ違い

一瞬スレ違いと書きそうになった自分はまとめサイトに毒されてるのかもしれない。
(最近は、という限定を先につけときますが)クライマックスシーンで「敵には敵の事情があんねん」というネタばらしをする時、PCがっていうかPLがどういう反応するかを見ますが、別にPLに葛藤して欲しいわけじゃなくて、PCの葛藤をPLがどう処理するかが見たいだけだったりします。
まあそれはそれで大概吟遊だよねって話は本題ではないのでとりあえず横に置いておくとして。
あと真のロールプレイヤー(なりきり系)にもこの手のネタは振らないようにしてます。煮えすぎるから。
閑話休題


空気嫁の話題にも繋がるのかもしれませんけど、場の空気として、特にPC1とかだと、周囲が期待している行動ってのがあると思うんです。なので反省会とかそういう場で、参加者の多数から「ありゃないよ。空気嫁」って言われたら、それはそれで真摯に受け止める必要はあると思うんですね。「それはそうかもしれないが、俺はこういうことがやりたいのも理解してくれ」って水掛け論になったとしても。
でも、葛藤シーンて、空気読んでりゃ別に考えることないと思うんですよ。「どっちを選んだらおいしいのか」ってだけの話で、「どっちも選ばないのがおいしい」かもしれないし、「どっちも選ぶのがおいしい」かもしれない。なにがおいしいかは、卓の状況、空気、雰囲気で決まるもんだと思います。判定するのは卓の面子なわけですから。
「期待を裏切りたくなる衝動」もわかりますが、そればっかやってるとハブられるのでそこはぐっとこらえて欲しいところです。そういうのができるのがTRPGだろうと言われればその通りですけど、毎回それやってたら信頼なくしますよと。たまにやる分には周囲もおおめに見てくれるんじゃないかなと。


で、「おいしい行動」が卓の空気で決まってる場合、「その行動がおいしいと思われる状況」がすでに出来てるってことです。起承転結でいえば、起承転なくしておいしい行動という結はないってことですから。
ところが最近のセッションで、どうもこの結の部分について、起承転の部分を無視しても自分の好きな結をやりたい(意訳)というような意見があって。正確には、これがおいしい行動として要請されてる結が気に入らないので、自分なりの結にしたい、ってことなんですけども。
それは悪くはないと思うんです。そういうのもPLの選択の自由だし、そういう選択ができるのがTRPGの自由だと思っているから。
ただ、そういう行動を取った上で、「空気嫁」って言われるのが嫌、ってのはなんか違うと思うんです。空気を読もうとしなかったのか読めなかったのかはさておいても、とりあえず周囲の期待を裏切ったという結果を選んだのもPLなわけですから。


周囲から要請されているおいしい行動、について本当に理解できてるかどうかは状況次第なのでわかりませんけども、周囲の期待とは逸れたことをしようとするなら(それを自覚しているなら)、やっぱりそれについて断りいれなきゃいけないんだろうなあ、と我が身を振り返って思いました。
まあ断りをいれるタイミングってのが一番難しいってのはありますが。