学園都市エンゼルギア

(※注意! このエントリはいまのところネタです※)

コンセプト

タイトルのまんま、エンゼルギアを学園都市を舞台にしてやっちゃおう、という試みです。
理由として、エンゼルギアは主人公が14歳であることに縛られすぎているため、これを緩和し、かつ、現代という特色を無理なく導入するために設定の細部を弄りたくなってきたからです。
そのために必要な設定の骨格を提供するのが目的です。あくまでも骨格の提供であり、ディティールをどうするかは参加者の自由にしてもらってかまいません。
システム面ではエンゼルギア2ndをそのまま使用しますが、世界観の変更に伴って変更されることがあります。

舞台

21世紀になったばかりの日本、とします。原作では国名を変更していましたが、面倒なのと直感的な理解を妨げるため、現実の国名をベースにしているものとします。
ただし、そうなると各国語をどう処理するかを考える必要が出てきますが、この点は無視することにします。この世界の登場人物は、特に断りがない限りバイリンガルです。
また、メイン舞台となる学園都市は、東京湾を埋め立てた直径50kmの多積層都市を舞台としています。直径50kmの半球状の都市が東京湾を中心に聳え立っている、と考えてください。富士山の標高が3776mなので、130倍強の高さになります。
この他にも太平洋上に同規模で浮かぶ海上都市もありますが、これは学園都市の付随施設でもあり、主として海中のプランクトンから合成した食料を供給することによって、学園都市に安価で安全な食料を安定的に供給しています。原作のギガプラント相当です。

天使兵=天使

また天使兵は、天使として世界各地に出没する正体不明の襲撃者、という扱いです。GMの好みによって異星人にしたり異界人にしたり突然変異体にしたりしてください。この辺は細部はあまり決めません。
天使は死ぬと核を残します。これを元に各種の天使核兵器が作られ、天使への反撃の糸口となりました。ただし、この世界の天使は、通常兵器でもダメージを与えることが可能です。ただ、ホラー映画のゾンビのように、天使に殺されると天使になるため、物量において圧倒的だというだけで。
また、21世紀になってからのことですが、人間に化け、人間と意思疎通が可能な天使が現れた、とします。これらは便宜上、悪魔と呼ばれて区別されていますが、存在としては天使から派生したものであり、天使と対立することはありません。
悪魔は人間社会に潜伏し、策謀することもあれば、ただ人間社会に安住し、日常を送っているものもいるらしく、その目的は謎に包まれています。

天使核兵器

これに対抗するために開発されたのが天使核兵器である、とします。しかし天使は体長3m程度のものが多いため、この世界の天使核兵器もあまり大型化していません。あくまでも天使に対抗するための兵器という位置づけから、強化外骨格に近いシステムであり、装着しても2m〜3m程度にしかなりません。この点は原作から大きく変わっている点です。
第二次世界大戦中に突如現れた天使により、世界大戦は中断、世界各国(といっても一部の有力国)の合意の元、大戦前の領土を各国が維持する形で休戦となり、共同して天使にあたることになりました。このため、天使による被害は大きくなければならず、有効な対抗戦力である天使核兵器が開発されるまでに人類の四割が殺戮された、ということにします。天使が出現し始めたのが1940年頃、それが大規模化したのが1942年頃、その後20年して天使核兵器が開発され、天使兵の大勢力を撃退するまでに20年かかったものとし、1990年頃から世界は急ピッチで復興を始めています。
天使核兵器が開発されて後も天使との戦いは続いたため、各国共同で天使核兵器を開発するための巨大研究都市として、学園都市が創設されました。PCはここで天使核兵器パイロットになる訓練生として日常を送っている、というのを基本スタイルとします。パイロット以外にもナビゲーターや指揮官、兵器開発者なんかを志望しているものも当然いると想定されます。この辺は「とある魔術の禁書目録」の学園都市に近い状態で、その巨大さや特異性ゆえに半ば各国から独立している(ゆえに各国からの影響を受ける)特殊な環境となっているものとします。

天使核

天使核の扱いは、天使が持つものが白い天使核、人間が持つものが黒い天使核である、とします。エネルギーの向き(?)が違う、という原作の設定を踏襲し、白い天使核でなければうまく動かない兵器もあれば、黒い天使核でなければうまく動かない兵器もある、とします。なお、どんな兵器がどうなのかは、GMがシナリオの都合に応じて決めてもらってかまいません。
天使の天使核は、天使を倒すだけで結晶化しますが、人間の天使核は、人間が死んだだけでは結晶化しません。また、天使に殺されて天使化した人間は、黒い天使核を持ちません。白い天使核になってしまいます。
この世界では、天使核は単なる無限のエネルギー源であり、マスケンヴァル現象とは無縁です。ただし、天使核からエネルギーを引き出しすぎると、周囲の物質を巻き込んで天使化を起こすのは原作通りです。このため、通常稼動(安定稼動)している限りは天使化の心配はありません。戦闘行為等によって強力にエネルギーを引き出した場合のみ、天使化が発生します。人間が母体になって天使化した場合、より強力で危険な天使が生まれるとされています。また、天使化した人間が悪魔化する、とも言われています。

完全機械化兵

この世界では天使によって人間があまりにも殺され、また、現在も殺され続けているため、クローン技術や遺伝子操作技術は解禁されています。そのため、戦闘に特化したクローン体が存在し、これらが完全機械化兵相当として扱われます。
量産型の完全機械化兵は通常、感情を持ちません。これらは有機素材で構成された兵器に過ぎないからです。しかし、特殊な完全機械化兵はこの限りではなく、PCになる完全機械化兵は、通常、量産はされていないが人工的に製造された完全機械化兵になります。主として指揮官級の完全機械化兵(とはいえ、完全機械化兵の部隊を指揮するのが前提ですが)や、救護兵の完全機械化兵などは、あまり無機的すぎてもよろしくないので、感情があるのが普通です。
ただし、量産された完全機械化兵も、抑制されているだけで、感情自体を持っていないわけではありません。この辺も、GMの都合でシナリオに都合よく設定してください。

機械化兵

肉体の機械化はあまりトレンドではありませんが、この世界でも標準的な技術となっています。どちらかといえば天使に対抗するための初期の技術ですが、肉体を強化することによって天使と戦える人間を作るという意味で現在でも有効なため、改良が重ねられ、完全機械化兵の技術が確立するまでは唯一の対天使兵器として戦場で活躍していました。
現在でも完全機械化兵と並んで対天使兵器の一翼を担っている、と言いたいところですが、完全機械化兵技術が確立されてしまったが故に、主に人道的な見地から機械化兵は縮小傾向にあります。