ヴィヴリオ

エンゼルギアはこの人を抜きには語れない、というよりはこの人のいないエンゼルギアは存在しちゃいけないと常々思っているわけです。
我がサークルでは、いかにヴィヴリオを素敵に(燃えでも萌えでもいいから)演じるか、がGMとして求められるものであったりします。いや他にもありますけどね。わりと重要度が高いと。ヴィヴリオを演じることができるのがGMの特権と言われるほどに。
GMヴィヴリオ像が違うので、演技の方向性が違うのがまた楽しいのですが、やればやるほどヴィー様党を作りたくなってくるという……mixiにはヴィー様コミュってないんですね。……作ってしまおうかしら。


それはそれとして。


先日のエントリのマスケンヴァルのように、ヴィヴリオの立ち位置はどこだろうか、と考えるわけです。
元より職業軍人だったわけでもなく。ただの人間だったわけでもなく。実験体としての過去、そしてエンゼルコアでのエピソードを考えると、軍隊なんてものに執着を持つはずもないはずなのに、現実、瑞穂基地G3司令となっているその事実。
以前考えていたショートキャンペーンネタに「三人目」というのがあるんですけども、ヴィヴリオはクローン実験の産物なので、一人とは限らないし、瑞穂基地にいるヴィヴリオがエンゼルコアのヴィヴリオとは限らないわけです。
さらにさらにその延長線上にあるものとして考えていき、前回のマスケンヴァルの話に続くんですけども、エンゼルコアのヴィヴリオは、やっぱりマスケンヴァルと行動を共にしていて、合衆国で十字軍を統括する立場にあったり、単純にマスケンヴァルの側近をしているんじゃないかな、と思うわけです。それとは袂を分かったヴィヴリオがヤシマにいる、という構図が出てきました。
対立するヴィヴリオ、しかし実際には対立なんてものはどこにもなくて、予定調和のうちに黒い天使核を持った「特別な資質を持つ者」を自分たちの目的のために育成しているんじゃないか、と思うわけです。そんな事情でもなきゃ、こんな変な戦力バランスの戦争が続くなんておかしな話なわけで。


合衆国がなんであれ、ヤシマ・統一帝国には勝ち目がないというのは当たり前の話で、世界大戦の敗北を覆すことはすでに不可能です。それだけの軍事力の差があり、資源の差があり、物量の差がある。技術というのは常にそれら物量に支えられるものであって、一部の特出した技術者がいたからってひっくり返せるようなもんではないわけです。現実的には。*1
なので、鎖国したところでヤシマには勝ち目が生まれるわけではない。それでいて戦争は続いている……結界の存在があるにしても、これは不自然な状況です。資源弱国であるヤシマには、そんな状態をなんとかできるほどの体力は存在しないわけですから。
まあそこで国外のシンパとかヴリル・ソサエティとかが出てくるんでしょうけども、ともあれ、合衆国が圧倒的に有利なこの状況において、ヤシマを存続させる理由はなにか、となった場合、シュネルギアを開発させるため、以外にはありえなくなってくる。合衆国では禁止してますしね。なぜか。


二千年前の救世主が成し遂げたことを、今代の救世主に成させようとしているのか。
二千年前の救世主が成し遂げられなかったことを、今代の救世主に成し遂げさせようとしているのか。
私は後者だと思うのです。さて、ではそれはなんなのか、が難しいわけですけども。

*1:絶対無敵な兵器が存在しない以上、単機で優れた性能を持つ兵器も、物量の前には沈むしかないんだから