『永遠の月』

今回予告

 空に太陽がある限り、月もまた輝くのだと誰かが言った。
 自ら輝くことのできない月は、灼熱の光によって自らを燃え上がらせる。
 
 これが届かぬ思いであるなら、いっそのこと朽ちてしまえと思いはしたけれど。
 朽ち果てることすらままならない、一人の少女の恋物語
 
 瑞穂基地で囁かれる「白い幽霊」の噂。
 ある者は優しく微笑む天使のようだと言い、ある者は憎悪に歪む鬼女のようだと言った。その姿は年若い少女のようだというのに、食い違う二つの目撃談。
 
 噂が囁かれだした頃、基地内で怪現象が起こり始める。
 突如として制御を失う電子機器、何人もの怪我人が出て、ようやく情報部が重い腰を上げた。
 
 それは、歴史の闇に埋もれた、一つのシュネルギアの物語。
 
 『エンゼルギア 天使大戦TRPG』
 AnotherDays 「永遠の月」
 
 君の名を呼ぶ声が聞こえ。