少女と兵器

以前、IRCで、こくりんに突っ込まれたことがあります。
「君のエンゼルギアのシナリオは美少女とシュネルギア(完機)が軸なのだな」と。*1


言われて、ああ、そうだなあ、と思ったものです。私は確かにその2つが出てくるシナリオを特に好んで作る傾向があります。
何が好きなのか、何がやりたいのか、そういう部分に関わってくる話だと思うんですが、私はどうも身内の女性の影響を受けて少女漫画を読むことの多い環境にあったせいか、けっこう思考が少女漫画的なところがあります。完全懲悪を好むのは少年漫画の王道ですが、少女漫画ってそうでもないんですよね。*2
ハッピーエンドは必須ではない。時にはハッピーエンドとはいえないような終わり方をすることも多い。それでいて大団円でストーリーが終結するのは、要は求めるものの差なのかなと。
翻って、私のセッションで一番重視されているのはなにかというと、まず「雰囲気」なんですね。その次に周辺情報としての「設定」が出てくる。雰囲気を生かすために、最大限雰囲気を引き出すために、設定を構築していく。
そうした中で、「美少女」と「兵器」というアンバランスな取り合わせが好き、というのは最近の風潮の中では特筆するようなものでもないですが、この組み合わせが一番違和感があり、「非日常」を構築する上でお手軽な面があります。*3


女性は現実主義者の方が多いので、漫画とかには逆に徹底したフィクションを望むものだとか、そういう話を聞いたことがあります。最初からフィクションという立場に立って作品を楽しむ、ということだと思うんですが、少年漫画的手法は、これとはちょっと違った視点で描かれることが多い、いわゆる等身大の登場人物が等身大の悩みとか抱えたりすることが多いんじゃないでしょうか。
このギャップをなぜか改めて認識したりしたのでした。

*1:意訳。別の意味だったのかも?

*2:偏見かもしれませんが

*3:それだけを理由にこれが好きなわけではないですけど