商業的成功の補足

「商業的に成功する」ことが必ずしも「商業的な成功を至上目的とする」ことではないことの違いは意識して然るべきで、現状、各TRPGメーカがどこを目指してるのかについて、根拠のない憶測は差し挟まないほうがいいように思います。
極端な話、TRPGプレイヤにとって、メーカの意向がどうであれ、大差ありません。なんにしろルールブックやサプリメントは発刊されるだろうし、それを支えるのは商業的な成功以外の何ものでもないからです。
「売れる」「売れない」を分析的に把握して、市場に適した商品を供給するのは、経済活動に組み込まれた企業のやるべきことであって、その統計的手法について部外者が口を差し挟む必要も理由もありません。


それで市場からやりたいゲームが消えたなら、自分で出版すればいいだけです。自分で企画し、自分で監修し、自分でルールをまとめ、自分で出版すれば、企業の意向になど左右されません。
やりたいことをやりたいのなら、情熱以外の動機を持たずにやるべきでしょう。いまならインターネットを介して大量のデータを無料で配布するのも難しくありません。
誰かがやってくれるのを待っている限りなにも変わらないのは、TRPGに限らない話だと思います。