好きとか嫌いとか

[エンゼルギア]先日のセッション - 地下墳墓の住人


個人的には、ミリタリから遠ざかっていくようなキャラは近づきたくないなあ、というのがある。
というのは、エンゼルギアはいちおうミリタリで、ミリタリに適合するリアリティが必要だから。
リアリティがなんのために必要なのかといえば、これは「自分を騙すため」に必要。自分が「それが真だ」と思えないと、それを他人に伝えることはできない。誰も騙すことが出来ない(ここで言う騙すはネガティブな意味ではない)。
だから「自分を騙せない」=「それは偽だ」と思ってしまう情報は、概念レベルで持ち込めない。持ち込んだら崩れちゃうから。
もちろん、各人のリアリティがあるから、折衷案が必要なのはわかるけど、明快に偽であるものについては、ネガティブにしか反応できない。


ギアドライバーは特権階級だから、子供で少尉でもいい。
機械化兵は特殊存在だから、若くて機械化してても理由がつけられる。(ただし特例であるという前提は付きまとう)
情報将校は下積み時代もあるから、若くて階級低いのがいてもおかしくない。
管制官が若いのは、問題はない。単純に少年兵の従軍義務、とは言わないけど、募集制度があるんだろう。人的資源が枯渇しかけている状況だろうから、これに不自然はない。ギアドライバーと一緒に学校に通ったりしても、学校自体にそれ用の教科がある(ギアドライバーもいるんだからあるだろう)んだから、単純に訓練学校に通うのと大差がない。
しかし指揮官は(それ以外のクラスにおいても)、どう足掻いても「若くて階級が高い」なんてのは存在しえない。若い場合は士官学校卒業が大前提で、年寄りの場合は従軍年数が大前提になる。規律を守らせるべき指揮官が、率先して規律を破るような設定を持つのは、ミリタリを破綻させる。(もちろん、現実の軍隊の歴史が、常にミリタリ的なリアリティに準拠していたかといえば、そんなことはない。軍閥主義の延長にあるのは階級の乱発と形骸化だ)


例としてウルスを槍玉にあげると、リアリティが欠片も存在しない。しえない。だからこれを持ち込まれると、破綻する。
これはキャラクター的な問題ではなく、設定的な問題でしかない。キャラクターがバカだろうが無能だろうが、それは問題にはならない。その結果死ぬだろうね、とは思うけど、それは別の問題だ。
だから、自分と関係ないところで、それがどういうことをやってようとも関係がない。ただ、自分の範疇にそれが接触してきた時、信条に忠実にそれを排除する。せざるをえない。


もう一度、取り上げておく。
「自分を騙せない情報は他人も騙せない」
それがゲームというものだと思う。


わかりやすくたとえるなら、「ファイナルファンタジーの世界にドラゴンクエストのキャラ作りたい」って言われたら反対しますよ、ってことです。最初からクロスオーバーさせる設計になってない限り。