GMからの苦言

こちら(http://d.hatena.ne.jp/Sino-Tubaki/20060606#p1)の記事を読んでですが。
リンクが切れてるようですが本文はとりあえず読めると思うので、ちょろっと書き直しています。


GMの「立場上」、PLに対して「言わなければならないこと」があると思います。
GM:PLが1:1の関係であれば、実際問題、注意もなんも必要ないと思います。お互いのいいところ悪いところは、やってれば言わずともある程度わかりますし。*1
しかし、GM:PLの関係は1:多の関係である以上、GMとしては「PL全体を見て」「一部のPLに注意をする」状況というのは、よくある話だと思います。自分の「我」を優先して、ストーリーの「調和」*2が取れていなかったら、誰でも注意すると思います。もちろん、「GMがそう感じた」場合です。
私はしょっちゅう注意してますし。


シナリオ上の誘導に問題があることもありますが、GMの力量不足を問うのは、PLの力量不足を問うのと同義だと私は思います。「GMの説明力不足」と「PLの理解力不足」は、線を引いて区別できるほどはっきりさせられないものだと思うからです。
「もっと(PL側から)突っ込んでシナリオのネタを拾っていけたかなー」とか、「もっと(GM側から)情報を出してネタを拾ってもらえばよかったかなー」とかは、終わってからじゃないと言えませんし、終わってから言ってもなにがどう変わるわけでもありません。でも反省ってそういうものですよね。


GMの用意したシナリオに不備があった」から失敗した、というのは、「GMは万能じゃない」という当たり前の部分を置き去りにしているようで、あまり好きじゃありません。ただし用意されていた情報が明らかに矛盾しているとか、そういうのは別問題です。それにしても、気づいてないだけだった、なんてことがよくあります。
PLはGMを非難できるほどシナリオを理解してプレイしていたか? と問われた場合、自信を持って「理解していた」、と言えるならなんぼでもGMとシナリオを責めてもいいと思いますが、「理解していたならなんで軌道修正してあげなかったの?」とか、「理解していなかったのになにを責められるの?」とかいう部分が疑問に思えます。
まあ別にそんな難しい話じゃなくて、「GMとPLで協力するのがTRPGのセッションなんだから、うまくいかなかったら誰かが悪いんじゃなくてみんな悪いんだよ」というだけのことなんですけども。


自分の力不足を痛感してへこんでる、という場合もあると思うので、そういう状況であればまあ前向きと言えるでしょう。
GMにしろPLにしろ、やり続けて注意を投げ合いでもしなきゃうまくもなりませんしね。

*1:言わなきゃわかんないこともありますが

*2:シナリオ通り、という意味ではないです。他のPLもその選択に同意しているかどうか、という意味です