セッションについて(7)

今回は「誘導について」です。


まずは結論から。「誘導と王道は同義語」です。
なぜかというと、アクションに対するリアクションを想定するには、「特定のアクションに対しては特定のリアクションを返す」という前提が必要になるからです。そしてリアクションが想定できなければ、誘導もなにもあったもんじゃないからです。
そこで必要なのが「共通知識」です。もっとぶっちゃけると「好きなものの知識」です。
「リアクションを返す人の趣味」を把握しないと、リアクションの想定はできません。その人がどのような行動パターンを蓄積しているかわからないからです。ドラゴンボールが好きな人は、ドラゴンボールの作中でのやりとりを行動サンプルとして重視するでしょうし、別の漫画や小説が好きな人は、その漫画や小説の中でのやりとりを行動サンプルとして重視し、そのように行動するでしょう。
言ってみれば、様式化です。望むリアクションを引き出すには、各人が則っている様式について把握する必要があります。そして、王道というのは、共通認識化された様式のことです。*1
私はリアクションの想定ができない人とのプレイは苦手なので、できるだけPLについての事前知識を仕入れようとします。なので、この事前知識を収集する段階でリアクションのない人はあっさりと見捨てたりします。拾い上げられないからです。
そのためには、浅くてもいいからあらゆるジャンルについて満遍なく情報を蓄積しておく必要があるので、すぐに誰にでも出来ることではないと思いますが。でも、やれば誰にでもできることだと思ってます。そこまでなんにでも興味を持てるか、というのは難しい問題ですが……

*1:もっとも星の数ほど王道もありますが。最大公約数的な意味での共通認識です