奈落(2)

別の観点から見た場合、「奈落とはミーム(摸倣子)である」と言い換えることもできるかもしれない。
ミームを情報単位として考えた場合、奈落という概念は伝播しうる。奈落は言い換えると【絶望病】になる。一切の救いを見出せずに自己破壊に向かう衝動を奈落と表し、それが実行力を持つ*1とすれば、奈落化による異形化、「奈落に属するものすべてのミーム」の影響を受けて変質が起こる。
奈落という概念は、【奈落】という名称によって認識可能になった時点でミームとなり、ミームは「人の本質を置き去りにして」奈落という存在を成立させた。
整理しよう。
奈落とは、ミームの複合体である。
奈落化とは、奈落のミームを受け入れることである。
異形化とは、奈落のミームによってもたらされる【連鎖的な情報伝播】による形質の異常変質である。「奈落というミームの一部」にアクセスすることによって「奈落というミーム全体」にアクセスすることになり、その中で「最適な情報」が取捨選択され、形質に影響を与える。
最終的には【人間】のような本質は残らず、【奈落】という情報子のみが残る。


文章がわかりづらいのでもうちょっと整理する必要がある。というかミームの概念がいまいち把握しきれてないから、応用が効いてない。要勉強。
要約すると「奈落とは現象ではなく状態だったものが現象にまで昇華したもの」というようなことが書きたかった。

*1:その状態でなければアクセスできない領域がある