セッションについて(10)に関する疑問

具体的な内容は前出の記事(セッションについて(10) - TRPG履歴)を読んでもらうとして。
自分で書いてて、「なんでこんなにPL中心に考えてるんだ?」という部分が疑問に思えてきました。GMにだってやりたいことあるだろう? と。
しかし自分の身を振り返って思うことは、私が「GMとしてやりたいこと」というのは、「セッションをいかにして回すか」という、マスタリングというよりはハンドリング部分で、あんまりネタをどうこうとは考えていないからというのがあるように思えます。ネタがなきゃ出来ないけど、必ずしもネタありきでやる(やってる)わけでもないと。
それは単発セッションであれキャンペーンであれ、さほど変化はない、と。


大上段なテーマを掲げてキャンペーンをやるのも嫌いじゃないんですが、現状、そのような仕組みにはなっていません。「背景に一貫性を持たせたセッション群」としてキャンペーンを展開させているのも、そうした姿勢の表れかな、と思います。「やりたいテーマ」があったり「固定PC」で連作したりすると、テーマとしての統一性も情報としての統一性もやりやすいのはわかるんですが、個人的には「硬直性」に繋がりやすいんじゃないかなーという意識があります。*1
なので、「その世界で起こっている出来事」を共通事項化し、「背景情報」を提示することによって、「PLが自由に動ける舞台」を作ることに専念したいようです。「PLがやりたいことをやる」上で、「PL間のバランスを調整」し、「TRPGとしての体裁を整える」ことがGMとして自分がやりたいことなんじゃないかなーと。
誤解されやすいのを承知で言いますけども、「シナリオをゲームに昇華する」というのが、GMとしての目標であり、私の一番の楽しみなようです。「シナリオ」単品として取り上げた場合、それは別に「小説」になったっていいわけですが、それを「TRPG」にするのが自分のやりたいことであり、やってみたいことであり、挑戦し続けていることであり、まだまだ研究の余地のあることなんだろうと思います。

*1:自分の性格も加味した上で