キャラクターを作るってどういうこと?

一言で要約すれば「想像すること」(=「not創造すること」)です。
乱暴に言ってみれば創造行為とは想像行為でしかなく、そしてそもそも、真に創造的行為など存在せず、あらゆる創造が模倣にすぎない(しかも劣化的な)というのが主観的私見です。
想像する際に、「自分を」例えば漫画や小説のシチュエーションに放り込んだ場合にどう考えるか、ということを、「その漫画や小説に投影された自分」として処理することによって、「自分とは違う自分」が発生する、と私は思ってます。
で、その「自分ではない自分」こそがキャラクターであり、投影し、想像するという行為がキャラクターを作るという行為です。
題材となる漫画なり小説はなんでもいいのです。「現実から乖離した世界に存在する自分」というのは、それ自体が記号的存在であり、キャラクター的なものになる……と書きながら、わけわからんこと書いてるなあと自分で思いましたが。


これは私の方法論でしかありませんが、とどのつまり、キャラクターというのは、自分のデフォルメ(の側面)でしかない、ということです。自分とまったく考えの違うキャラクターなんてのは、そもそも作れはしないのです。
もちろん、ここでいう自分というのは、対立する意見AとBを、同時に納得し、同時に反論する存在です。人間なんてそこまで合理性に基づいてはいないので、反対意見を同時に理解するぐらいのことはできるし、しています。弁証法的思考が可能である限り、これは必然です。
そして一つの意見に単純化し、集約したものが、キャラクターとして「一貫性を持った自分」として発生するわけです。
わけわからんこと書いてるなあと思われるかもしれませんが、まあそう思っておいてください。他人の方法論なんてのは、基本的にはそういうもんです。