外部強制執行装置

神と悪魔の位置づけ。天使と悪魔、のほうが対立軸としてはわかりやすいか。


天使は「外部化された法律の執行者」であり、法廷に例えるなら「検事」の役割を持っている。法の逸脱を許さず、結果的に人の自由も感情も認めない。
悪魔は「外部化された人間性の擁護者」であり、法廷に例えるなら「弁護士」の役割を持っている。法の適性な運用を監視し、情状酌量を認める。
人間の立ち位置はどこになるかというと、「被告」にして「裁判官」となる。自らの罪を自らで裁かなければならない。天使も悪魔も、人間の判断基準を元に、罪を告発し、罪を弁護する。


絶滅装置としての天使は、「罪の原因を人間社会全体に還元する」ことによって動作する。匂いは元から断ての通りに行動することによって、人間に秩序をもたらすはずの存在が、結果的に人間を滅ぼすことになる。
救済装置としての悪魔は、「人の弱さを許容し、人間社会を更生する」ことによって動作する。天使が絶滅装置化しないように、人間社会に浸透し、人間の弱さを認めつつも、適切な社会運営が行えるように調整を行う。
結果として、人の罪の源である弱さを肯定するのは悪魔となり、人の罪の源である弱さを否定するのは天使となる。