ネタ:GM1

PC1ではなく。
いや、それってどうなるんだろう、と思ったわけです。
5人卓で、GM1、GM2、GM3、GM4がいて、PLがいる。そんな状況。
まあサブマスの多い卓(ただしPLよりも多い)と考えれば、ありえなくはないかな、と思ったけど、GM間で協調取れなさそうだなあ、というところまで考えて、ふと、「じゃあ、GMはどうして『PL間で連携取ってね』なんて言えるんだ?」と思ったわけで。
「PLが複数いる」のは当たり前の状況なので、連携するのも当たり前、ぐらいに考えていたんですが、というかてんでばらばらだと収拾付かなくなるから連携してほしいという願望もあるわけですが、実際にそれってどんだけできるんだ? と思ったわけです。


戦闘が主体のシステムであれば、役割分担が必要になってくることが多いと思うので、まあ必然的に連携するようになるか、というのはわかるんですが、ロールプレイが主体のゲーム、つまりエンゼルギアですけど、そういうゲームでの連携ってのは、果たしてなにを意味するんだろうか? とも思ったわけです。
もちろん、エンゼルギアは全員が全員戦闘できるわけじゃないし得意なわけじゃないし支援型のPCもいるわけで、そういった意味での連携はあるわけですが、例えば戦闘特化キャラと情報収集特化キャラの連携って、実はそれぞれ独立パートで動いてるだけで連携なんざしてねえんじゃねえの? と思いまして。


GMは一人」というのはわりと重要なことだろうと思うんですが(ゆえにサブマスというスタンスでGM補助、あくまでも補助があるんだと思いますが)、これは結局、ハンドリングというか、監督というか、主導者というか、進行役というか、「船頭多くして船山に登る」になるから、GMは一人でいい、ってことだと思いますが、ではPLというのは(結果的に立場的に)お客さん的位置にいることこそが実は連携の一番重要なところなんだろうか、とすら思えてきたわけで。
ルールを支配するのは一人、ルールを使用するのは複数。少なくとも「迅速な意志決定」を重視するためには、そういう割り切りが必要なのかもしれない。


GM:PLというのは1:nの関係なわけですが、これは多数の意見を一人で受け付けして意見ごとに処理して応答しなきゃならないGMの負荷の高さを示す関係でもあります。
だからこそGMはnの値がなんぼだろうとも(PLが何人だろうとも)、1:1の関係に限りなく近づけるために「連携してくれ」と要求するのだろう、ということは言えると思います。そもそもGMが処理しなければならない情報を減らすことによって処理負荷を下げると。
ということは、GMが欲求するPLへの連携というのは、PL間での意見調整、利害調整はPL間でやってくれ、ということであり、PL側に、相互の意見・利害調整をするネゴシエーター役が必要である、ということになるんじゃないか。
いわゆるPC1というのは、意見・利害調整装置ではなく、PL側の意見を一本化する上で優先される意見者、程度のものでしかない。つまり、優遇されるPLでしかない。それは、実際上にはGMの欲求するPL間での意見調整役としては機能していない。


GMであれPLであれ、それぞれ複数人が存在する場合、意見・利害調整役であるネゴシエーター、リーダー役を設定したほうが、コミュニケーションがスムーズになるんじゃないか、という構想ですが、実際には、通常のセッション、GMが一人にPLは最大でも六人程度の環境の場合、ネゴシエーター役がボトルネックになるだけで有効には機能しない可能性も高い気がします。
ただまあ、この辺はやってみないとなんともですね。少なくとも、PC1のPLに期待されているのは、PL側の利益代表、かなあ、なんてことを思ったり。