天使

天使兵、ではなく天使についてです。


天使、というと、まず誰でも思い浮かべるのが羽の生えた姿であり、天使のわっか*1を頂いている姿だと思うんですが、初期の天使には羽はなかったとか、そういうわりとどうでもいい豆知識もあったりします。
それとは関係ないんですが、キリスト教的見地*2からすると、「父と子と聖霊」の三位一体が有名ですが、天使はこれらに含まれない存在です。神でもなく人でもなく、神の被造物であり、世界を作り出すためのお手伝いであり、神罰の代行者であり、人と神を繋ぐものとか言われたりします。


エンゼルギアの世界の天使は、血と肉を持つ現実の*3存在であり、子を成すこともしています。*4
しかし、敵として現れる天使(兵)は、これらの天使ともまた一線を画し、まさしく天使兵としか呼べないような、理性もない存在です。*5
「召喚」される「天使」が「やってくる世界」とはどこなのか。「神」の存在する「天界*6」なのか、天界と呼ばれているだけの「高次宇宙」なのか……この辺は概念的な世界なのでなんともいえないところですが。
一ついえるだろうことは、「天使」を「天使として名づけた」のは、おそらく神ではなく人間だろうということです。この世に現出した「天使と呼ばれている存在」を天使と名づけたのは、人間以外にはないだろうと思うからです。*7


ある程度は現実と現実の宗教を踏まえている、のがエンゼルギアの世界ですが、天使の階級等、まんま引き写してるだけの要素もあるので、都合よく取捨選択しているだろうことは間違いないのですが、それなりに天使というものに思い入れのある身としては、半端な設定でこけさせてくれなきゃいいなあ、という危惧でいっぱいです。
天使のような存在を出すと、設定における限界値がある程度決まってしまうので、いい意味でそれを壊して欲しいもんです。


あんまり期待はしてません。

*1:エンジェル・ハイロウ

*2:ただし特定の宗派ではなく広義でのキリスト教のこと

*3:物質界の

*4:エンゼルコア参照。子供については、人と交わって生み出したのか、それとも自家受精したのかについては不明ですが、人と天使が交わった場合、生まれるのはネフィリム巨人族並に巨大な人)になるので、厳密には天使ではなくなります

*5:これについてはエンゼルギアマテリアルで注釈が入れられてますが、曖昧なポイントとして、物質界に定着しても理性を失わないでいる天使との違いがあります。理由については推測はできますが……

*6:天上界

*7:「神」が実存するか否かについては触れないでおきます。わかんないし、興味もないので