悪魔
主催の中の人(id:stels)のところで、悪魔崇拝ネタがあったので、簡単な悪魔学についてー。(パラリラパラリラ)(擬音が間違っています)
悪魔には2種類いて、1つは「堕天した天使」であり、もう1つは「キリスト教以外の宗教*1の神」がそれにあたります。
堕天使については、メジャーな単語になるので詳細ははしょりますが、要約としては、「神の座を狙った傲慢な天使*2に率いられた天使が、神に対して反乱を起こしたけれど、他の天使に鎮圧されて、地に落とされた」ものです。
一方のキリスト教以外の宗教の神については、土着の宗教*3が、キリスト教の布教の過程で異端とされ、これを排斥するために便宜上悪魔と名づけられたものです。
さて、では、悪魔崇拝を行うのは、どちらの悪魔に対してでしょうか?
答えは、「どちらでもありうる」です。
ただし、目的が全然異なります。
元は神であったものを、キリスト教見地から悪魔と断定されたために悪魔になったものとして崇拝する場合、それはふつーの信仰、言ってみれば日本人が神社行くような感覚で信仰されているものであって、異端ではあっても、異常ではないものが大半です。
宗教的な成立の差とか教義の差から、異端とされるにたる行いをすることもあるでしょうが、それは価値観の違い、文化の違いであって、それ以上のものではありません。日本人が鯨食ったら反発する文化圏がある、とか、その程度の話です。んなこといったって昔から食ってんだぜこっちはよぅ、程度のすれ違いです。
原始宗教の大半が大地の豊穣を得るために血なまぐさい儀式を行っていましたが、これは生命観の差であって、異常なことではありません。死ぬからこそ生まれるのだという、単純で素朴な信仰の結果だろうと私は思ってます。
一方の、悪魔として生み出された悪魔、堕天使のほうの悪魔崇拝については、これはきっちりと異常です、といいたいところですが、こちらも特に異常なことはありません。
なぜか、というと、時間がなくなってきたので、続きは明日に回します。
世の中、天使と悪魔、善と悪、簡単に割り切れるものではないのです、というありがちなお茶の濁し方で、明日に続きます。