『自由意志の選択、あるいはマニュアルの模倣』

今回予告

 輝ける栄光など存在しない。
 模倣者による模倣者のための終わりなき模倣があるだけだ。
 
 完全機械化兵、という兵器がある。
 素体となる"優秀な遺伝子の持ち主"の脳クローンを作ることによって、完全に調整された機械の体を自在に操ることが出来る。
 
 軍はそれを機密として扱っているが、"素体"となった者は、一体どこにいるのだろうか?
 それがクローニングの産物であるのなら、"素体"の情報が隠匿されるだけならまだしも、その存在自体を抹消してしまう必要はないのではないだろうか?
 
 "優秀な遺伝子"の持つ意味を知る者は、まだ少ない。
 それは人間を部品化するための"優秀なパーツ"のことである。
 
 "工場生産された優秀な人間"による実験部隊が発足した。
 それは、完全機械化兵のみで構成された、異質な戦闘部隊だった。
 
 エンゼルギア天使大戦TRPG
 FunctionDays 『自由意志の選択、あるいはマニュアルの模倣』
 
 この世に似た人間は三人いるというけれど、もしそれが本当に自分だったとしたら、あなたはどうしますか?