『神殺しの傷痕』(4)

・『神機』システムについて
 現世とは隔離された仮想のエーテル世界「神界」を設定する。
 『神機』となりうる『神』の条件とは、「人々に祭られるモノ」であること。
 例えば菅原道真大宰府に流され、病没、その怨念によって京に祟りを為した「とされた」ため、天神として祭られるようになった。祟りの中に清涼殿の落雷があったため、雷神とされる。
 「祟りとして行った行為から庇護する存在となる」のが一般的な「怨霊が神になる方法」である。
 『神機』の場合、「殺人」を行い、逮捕後も模倣犯が出たため、「殺人からの守護」を行う神格を持つことになった。毒をもって毒を制す方式である。
 「神は祭られる限り災厄を取り除く」性質を持つため、陰陽部の手によって祭られた『神機』は、「(天使兵の)殺人行為からの守護」という属性を持つことになる。
 現在の『神機:骸』を制御するのは柚島になるが、これは柚島と『神機:骸』にエーテル共鳴反応が認められたからである。共鳴は潜在的な共通点があるためとされているが、詳細は不明。