『Romanesque Underdog(前編)』
今回予告
そんなに沢山のものが欲しいと思ったわけじゃない。
たまたま俺が欲しいと思ったものがあいつと同じだっただけさ。
下流層というのは、どこの国にも存在しているものだ。
ヤシマ・統一帝国に対して圧倒的優位を確保してからの合衆国にしても、その事情は変わらない。
貧民窟、スラム、表現はなんでもいい。
そこには押し付けられた自由があり、背中合わせの一方的な責任が蔓延していた。
待っていても誰も助けてはくれない。
大人だろうと子供だろうと、自分の才覚を頼りに生き残らなければならない。
大人たちは、それでも昔に比べればと語り、説教をする。
子供にとっては今しかない。過去の苦難など知ったことではない。
エンゼルギア天使大戦TRPG
BrokenDays『Romanesque Underdog(前編)』―― Session 0.2
いま目の前にある障害を打破する。
それだけが自分の価値を証明してくれる気がした。