情報操作

・誰が
・誰に対して
・どういった目的で
・なにを話しているのか


という状況を整理することによって、意図的に情報を操作することが可能になります。また、同時に、状況の整理によって、情報が操作されたものであるかどうかを判断することも可能になります。
ただし、情報操作の基本は、「確認時に裏づけが取り辛い情報を曲解可能な形で提示する」ことによって真価を発揮するので、あまり操作された情報を確認することは現実的ではないことのほうが多いです。
翻って、TRPGのシナリオにおいては、この「裏づけが取り辛い情報」というのが滅多矢鱈にあるわけで、それが世界観についてルールブックに記載されている範囲外の情報だったりすると、大概は情報提示する主体者、主としてGMの思い込み部分に依存してくることになります。
普段から付き合いのある人物の考えであれば、ある程度は推測がつくので、擬似的な情報の裏づけは取ることが可能ですが、たとえばお仕着せ的な公式シナリオや外部者が作成したシナリオの場合、そのシナリオのバックグラウンドにある情報までは吸い上げることがほぼ不可能になる(し、そもそもそんなものを吸い上げなければならないシナリオというのはダメなシナリオなんじゃないかとも思います)ので、情報操作というものの成功率は非常に高い水準で留まるだろうと思われます。
シナリオの要素、というかどんでん返しとして、情報操作が有効な手法であるというのは実感として私は持っていますが、同時に、それを見抜く(見抜いてもらう)ということを期待してはいけないのだろうと思います。


なにが言いたいかというと、そういう情報操作がうまくできてるシナリオが書きたいなあ、というだけなんですけども。