巨人族

神の支配する世界における外部性の象徴として、巨人族は存在しています。神の制御すら離れた存在、言ってみれば超自然現象となります。神は天候すら制御できますが、巨人族の行動は制御できません。
巨人族の行動原理は単純です。自分達の生存圏を守ること。そのために、巨人族は基本的には人間世界とはかかわりがありません。彼らは地図上では北方に位置する凍結山脈にしかおらず、積極的に人間社会と関わる必要がないのです。
また人間にしても、凍結山脈は人跡未踏の地でもあり、極寒の世界であるために、わざわざ遠征することもないし、物好きな旅人すらいません。


しかし巨人族は、その特性故にある技術を持っています。
それは、神の影響を受けないために、神の祝福も呪いも解除することができるというものです。
また、巨人族は神による大粛清の対象外の存在なので、古い時代の知識を持ち、それを磨き続けています。この世界における偉大なる賢者であり、世界の根幹に関わる知識を持つものとして、魔法使いにとっては憧れの存在でもあります。そのために、巨人族は神のように扱われることもあります。


基本的には温厚で心優しい種族ですが、危害を加えられれば誰もが一騎当千の戦士となる優れた肉体も持っています。
巨人族には種族があり、霜の巨人族や火の巨人族と呼ばれています。
巨人族間で争いは基本的には起こりませんが、時々の状況によって協力する関係にあります。外敵に対しては一致してこれにあたる、という形です。


また、凍結山脈のさらに北、北極点には"歪みの穴"と呼ばれる特異点があり、巨人族はそれを守っていたりもしますが、こうしたギミックは使いやすいように使ってください。
例えば巨人族と協力して"歪みの穴"から出てくる"混沌"を退治する話とか、そういう使い方です。この場合、巨人族が作った魔法の武器・防具を与えられるような派手な戦いが繰り広げられるでしょう。