『幸福の価値』

 誰がそれを定めたのか。
 なるべくしてならねばならぬ者、なるべくしてなった者。
 
 黒い天使核は救世主の資格を現すという。
 自らにその資格を見出し、救世主たらんと欲し、またそれを望まれた者。
 特別な感情もなくそれを受け入れ、あるがままに振る舞う者。
 
 どちらが正しいということもなく、どちらが間違っていることもない。
 望むままに生きることが幸福か、望まれるままに生きることが幸福か、それは誰にもわからない。
 
 新任のギアドライバーが瑞穂基地を訪れる。
 特筆することのない新人は、ただ圧倒的なまでの適性を見せた。
 初めて乗ったシュネルギアを手足のように扱う。それは才能の一言では済ませられないものだった。
 
 エンゼルギア天使大戦TRPG
 PassionFlower『幸福の価値』
 
 人間の価値は、誰にも決められない。
 自分の価値は、自分にしか決められない。

参照:トケイソウ - Wikipedia


新しいキャンペーンのネタ、ということで。
何個目?


シュネルギアギアドライバーとして幼い頃から英才教育を受けたエリートと、ただ黒い天使核を持っているだけでギアドライバーになった凡人の物語です。
エリートはそれはエリートなので学業優秀スポーツ万能戦場ではあらゆる兵器を使いこなすオールマイティー
凡人は凡人なので勉強は並、スポーツも並、得意な兵器も苦手な兵器もないオールマイティー
本来なら圧倒的な差がつくだけなのに、シュネルギアに搭乗すると、凡人はエリートを凌駕してしまう。
原因は、黒い天使核。凡人の黒い天使核のほうが圧倒的に優れていたという、生来の素質としか言いようのないものが生み出す差。
そんなものがやりたいなあ。


個人的にはエリートに共感します。とても勇者的。なんでもできるけどなんにもできない。
物語的には凡人のほうが好まれる気がします。いわゆるサクセスストーリー。