『幸福の価値』
誰がそれを定めたのか。
なるべくしてならねばならぬ者、なるべくしてなった者。
黒い天使核は救世主の資格を現すという。
自らにその資格を見出し、救世主たらんと欲し、またそれを望まれた者。
特別な感情もなくそれを受け入れ、あるがままに振る舞う者。
どちらが正しいということもなく、どちらが間違っていることもない。
望むままに生きることが幸福か、望まれるままに生きることが幸福か、それは誰にもわからない。
新任のギアドライバーが瑞穂基地を訪れる。
特筆することのない新人は、ただ圧倒的なまでの適性を見せた。
初めて乗ったシュネルギアを手足のように扱う。それは才能の一言では済ませられないものだった。
エンゼルギア天使大戦TRPG
PassionFlower『幸福の価値』
人間の価値は、誰にも決められない。
自分の価値は、自分にしか決められない。
新しいキャンペーンのネタ、ということで。
何個目?
シュネルギアのギアドライバーとして幼い頃から英才教育を受けたエリートと、ただ黒い天使核を持っているだけでギアドライバーになった凡人の物語です。
エリートはそれはエリートなので学業優秀スポーツ万能戦場ではあらゆる兵器を使いこなすオールマイティー。
凡人は凡人なので勉強は並、スポーツも並、得意な兵器も苦手な兵器もないオールマイティー。
本来なら圧倒的な差がつくだけなのに、シュネルギアに搭乗すると、凡人はエリートを凌駕してしまう。
原因は、黒い天使核。凡人の黒い天使核のほうが圧倒的に優れていたという、生来の素質としか言いようのないものが生み出す差。
そんなものがやりたいなあ。
個人的にはエリートに共感します。とても勇者的。なんでもできるけどなんにもできない。
物語的には凡人のほうが好まれる気がします。いわゆるサクセスストーリー。